高校生になると、中学生の頃よりも学習内容が難しくなるので、学校で使用する教科書と授業内容だけでは、理解できないということも出てきます。
自宅での学習を効率よく行うため、また大学受験に向けた学習を進めるにあたり、問題集や参考書は必要になるでしょう。
学習塾や家庭教師を利用して分からないところを理解していくという方法もありますが、自習する時間も多いため、問題集や参考書は持っているほうが理解度も高まります。
この記事では、高校生の参考書や問題集選びについてお伝えします。
参考書と問題集の違いは何?
参考書と問題集は、書店に行くと同じ場所に陳列されているので、どちらを購入したら良いのか悩んでしまう人は多いでしょう。
同じ場所に陳列されていますが、参考書と問題集は役割が異なります。
そのため、どちらか片方を使用するのではなく、まずは問題集を解いてみて、分からないとことは参考書で理解を深めていく、そしてさらに難しい問題に取り組んで応用力を身につけていくというような使い方が良いでしょう。
両方を上手に使い分けするために、参考書と問題集の違いを解説します。
参考書とは
参考書は、教科書よりもさらに詳しく解説してくれている書籍です。
教科書だけで理解できないことがある場合、参考書を読むことで理解が深まります。
参考書は、基礎力を底上げするためにも役立ちます。
参考書の中には、理解度を深めるために少しだけ理解度チェック問題が記載されているものもあります。
問題集とは
問題集は、問題が記載されている書籍です。
基礎問題から応用問題まで幅広く掲載されています。
問題集は、ある程度基本が理解できていなければ解くことができません。
教科書に書かれていることが理解できているか確認するために、問題集を利用します。
また、さらに高いレベルの問題を解く応用力を身につけるためにも役立つものです。
問題集は、様々な問題のパターンを把握し、解き方の理解を深めるために必要です。
参考書と教科書に違いはあるの?
学校では、基本的に教科書を使い学習を進めますが、教科書とは別に参考書を用意しておく必要があります。
学校でも推奨される参考書が紹介されたり、教科書と一緒に参考書の購入が必要となることもあるので、参考書は必要と言えます。
では、参考書と教科書はどのような点が異なるのでしょうか。
意味の違い
教科書は、学校で使用する教材です。
それぞれの教科ごとに用意されていて、学校の授業で使われます。
これに対して、参考書は教科書以外で使う学習教材で、受験用の参考書は良く知られています。
受験用だけでなく、教科書の理解を深めるための参考書もあります。
教科書以上のレベルに対応しているものを参考書としています。
学べるレベルの違い
教科書と参考書では、学べるレベルが異なります。
教科書は基礎が中心となっていて、参考書は、受験を意識した内容まで対応しています。
より難しい内容を理解していくためには、参考書が必要です。
問題集とワークの違いは?
書店に行くと、参考書や問題集とともにワークと記載されているものも陳列されています。
問題集とワークは、混同されやすいですが教材としての目的が異なるため、これらも使い分けが必要です。
問題集とワークの違いも理解しておきましょう。
教材としての目的が違う
問題集とワークは、教材としての目的が異なります。
簡単にいうと、問題集は基礎固めのための教材、ワークは基礎から応用まで学習できる教材です。
どちらも自習学習で役立つものですが、より理解力を高めていくためには、問題集とワークを併用するほうが良いでしょう。
問題集(ドリル)
問題集は、ドリルとも呼ばれています。
ドリルは、基礎固めで使用されるものとなっていて、繰り返し問題を解いて問題の解き方を理解したり、問題を解くための公式などを暗記したりしていきます。
反復学習を目的としているため、応用問題はほぼなく、基本問題で構成されています。
基礎がしっかりしていないと応用問題も解くことができないため、まずは問題集でしっかり基礎固めを行いましょう。
ワーク
高校生のワークは、教科書ガイドとして販売されているものもあります。
教科書に沿ってつくられているものなので、学校で使っている教科書別に用意されています。
自分の使用している教科書の内容をさらに詳しく解説してくれているので、予習と復習に最適です。
教科書の要点を理解することができ、さらに詳しい解説で理解度を深めながらワークでテスト対策まで行えます。
自習学習に最適なものとなっており、毎日使うことで学校の授業の理解度を高めていくことができるでしょう。
また、大学受験のためのワークもあります。
こちらは、受験したい大学別に用意されていたり、大学のレベルにあわせて選べます。
基礎問題から応用問題まで、しっかり学んで受験対策ができるようになっています。
参考書と問題集どっちがいい?おすすめの勉強法は
参考書と問題集は、どちらか片方だけ利用するのではなく両方使う方が良いです。
では、勉強する際はどのように利用していけば良いのでしょうか。
参考書と問題集を使った勉強方法では、まず問題集で解いてから参考書で勉強するという流れになります。
詳しく解説します。
まずは問題集を解く
問題集をいきなり解くとなると、「自信がない」という人もいるかもしれません。
しかし、問題集を解くことで、自分が今どのレベルなのか、何を理解できていないのか苦手部分を把握するのに役立ちます。
そうすることで、重点的に学習しなければならないポイントがつかめるのです。
問題集は、教科書に書かれていることを理解できているかどうか、基本的な部分を問う問題も多いため、基礎が理解できているかの確認が可能です。
苦手なところを自己分析する
問題集を解いたら、解答と照らし合わせます。
そしてできていないところを確認してください。
できていないところは、教科書を読んだだけでは理解できていない点があるということになります。
問題集でできなかったところは、解答をみて、解き方の基本、考え方も理解できるようにしておきましょう。
苦手部分が把握できたら、そこから重点的に学習していきます。
苦手分野を参考書で勉強する
苦手部分を理解していくために参考書は役立ちます。
参考書は、教科書に書かれていないより詳しいことが書かれています。
また、多くの人に分かりやすいように補足説明をしてくれているので、理解が深まりやすいです。
ここで苦手部分をしっかり克服して、再度問題集で間違えたところを挑戦してみましょう。
全範囲を学習していると、学習時間が足りなくなってしまうこともあるため、優先的にできないところをしっかり理解するようにしたほうが効率よく学習できます。
参考書を使った学習では、書き込みやチェックなどをしながら学習するのがおすすめです。
書き込みに適した参考書を使う
参考書を選ぶ際は、できるだけ書き込みしやすくなっているものを選んでください。
読んでいるだけでなく、自分で書き込んでいくほうが、インプットとアウトプットが同時にできるため理解度が深まります。
単語帳や講義書タイプの参考書は、書き込みに適しています。
苦手なところをマークする
参考書を使用する際、書き込むだけでなく自分がよく間違えてしまうところや苦手としているところにマークを入れておくと、さらに効率よく学習できます。
苦手ポイントや間違えたところがすぐに確認できるので、復習しやすいです。
書き込みすぎないようにする
参考書に書き込みする際は、書き込みし過ぎて読みにくいということがないようにしてください。
書き込んだ文字が読めない、自分で書き込んだのによく分からないということもないようにしなければいけません。
また、使い終わった参考書を売りたいと考えている場合は、書き込んでしまうと価値が下がることがあります。
そのため、ふせんを活用し貼り付けて書き込むなどの工夫も必要です。
さらにテスト形式で問題集を解く
参考書で理解を深めたら、問題集を再び活用しましょう。
問題集で理解度テストを行うことで、本当に理解できているかどうかを確認できます。
問題集は、自分の苦手ポイントを把握した後に、参考書で理解度を高めたあとの復習としても利用できます。
参考書の使い方をしっかりマスターしよう
参考書と問題集は、それぞれ役割が異なることをお伝えしました。
どちらか片方だけ使用するのではなく、両方活用することで、理解度を高めながらレベルをあげていくことができます。
毎日の予習・復習から受験対策まで、参考書や問題集は必要になってきますので、自分が読みやすい、使いやすいと感じる参考書や問題集を選んで学習に役立ててください。
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